注目商品 終身保険ライズサポート(オリックス）by古川悦子(47)
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終身保険RISE Support[ライズ・サポート]（オリックス生命）
今回は、2011年10月2日に新発売されたオリックス生命の｢終身保険RISE Support[ライズ・サポート]｣＜無配当 引受基準緩和型終身保険（低解約払戻金型）＞（以下、｢ライズ・サポート｣）、および特約｢引受基準緩和型終身保険特約（低解約払戻金型）｣（以下、緩和型終身特約）を取り上げることにしました。
｢緩和型終身特約｣は、｢医療保険CURE Support[キュア・サポート]｣（以下、｢キュア・サポート｣）専用の特約で、医療保険に一生涯の死亡保障を付加することができます。既に｢キュア・サポート｣に加入している場合、2012年1月より｢緩和型終身特約｣を付加することができることになっています。
引受基準緩和型の保険は、持病がある方や入院・手術の経験がある方が加入しやすいよう医師の診査を不要とし、告知項目を限定、引受基準を緩和しています。終身保険の他に、｢キュア・サポート｣など医療保険もあります。保険会社により限定告知型とも呼ばれています。
一般的に、引受基準緩和型でない終身保険（以下、通常の終身保険）と比較すると、次のことを主な相違点として挙げられます。
- 契約日からその日を含めて1年以内は、保険金額の50％の支払額となる
- 死亡保険金のみの支払いとなり、高度障害保険金の支払いはない
- 所定の身体障害の状態に該当したときに将来の保険料払込を免除する取扱いがない
- 付加できる特約の種類が少ない
- 契約可能年齢は、高い年齢からの設定となっている
契約可能年齢については、｢ライズ・サポート｣は20歳から設定されており、引受基準緩和型終身保険の中では若い年齢からの契約が可能です。終身保険を検討しながらも、健康に不安がある20代の方にとって朗報といえるでしょう。
そして、｢ライズ・サポート｣は、低解約払戻金型となっており、保険期間を通じて、解約払戻金を低解約払戻金型でない終身保険の場合の70％に抑制し、また付加できる特約を少なく、死亡保障に特化しているため、保険料は安く、かつ保障内容はシンプルで分かりやすくなっています。
契約の申込方法には、｢対面｣扱いと｢通販｣扱い（インターネットからの申込みも可能）があります。今回は、｢対面｣扱いを取り上げることにしました。
① ｢終身保険RISE Support（ライズ・サポート）｣・｢CURE Support専用終身保険特約｣の保障内容
｢ライズ・サポート｣は、死亡保障の保険なので医療保障はありません。入院や手術の保障と併せて希望する場合は、｢キュア・サポート｣に｢緩和型終身特約｣を付加することになります。｢キュア・サポート｣の保障内容については、『引受基準緩和医療と通常医療の比較』の記事を参考にして下さい。
｢緩和型終身特約｣を付加する場合、主契約｢キュア・サポート｣についても、責任開始日から契約日までの間に支払事由が生じたときの支払額は、給付金額の50％となります。
｢ライズ・サポート｣は、リビング・ニーズ特約と指定代理請求特約を付加することができます。ただ、通常の終身保険に付加できる年金支払特約（保険金等が年金形式で支払われる）などの取扱いはありません。
ちなみに、オリックス生命の終身保険は対面販売での取扱いとなり、保険料払込期間を終身払以外からも選択可能、付加できる特約の種類も豊富です。（付加できる特約：災害割増特約、傷害特約、災害入院特約（Ｂ87）、新疾病入院特約＜疾病入院特約（87）＞、定期保険特約、養老保険特約、入院保障特約（90）、年金支払特約、リビング・ニーズ特約、指定代理請求特約）※各特約の保障内容については、オリックス生命のＨＰをご覧下さい。
以下、＜表①＞を補足します。
＜死亡保険金＞
死亡保険金受取人は、死亡保険金をすぐに受け取らずに、所定の期間内据え置くことができます（据置支払）。据置金（据え置く間の死亡保険金）には所定の利息が付き、受取人は据置期間中いつでも据置金の全額の払出しを請求することができます。
＜リビング・ニーズ特約＞
リビング・ニーズ保険金の支払いは1契約につき1回限りとなります。この保険金が支払われたことによって保険契約が消滅または保険金を減額しても、解約払戻金はありません。
（Ａ）指定保険金額（請求額）
（Ｂ）指定保険金額に対応する6か月分の利息、
（Ｃ）指定保険金額に対応する6か月分の保険料相当額
支払金額＝Ａ－Ｂ－Ｃ
指定保険金額（請求額）は、所定の範囲内で請求時に被保険者（または指定代理請求人）が指定します。災害死亡に関する特則による死亡保険金の支払額は対象となりません。
死亡保険金の一部が支払われる場合、指定保険金額に対応する保険金額をリビング・ニーズ保険金の請求日に遡って減額したものとされます（指定保険金額に対応する保険金額：契約日からその日を含めて1年以内の請求の場合、指定保険金額の2倍の金額となる）。
＜指定代理請求特約＞
指定代理請求人は変更が可能です。また、指定代理請求人も請求できない約款所定の事情がある場合（傷病により指定代理請求ができないなど）は、被保険者の（1）戸籍上の配偶者、②親または子、③兄弟姉妹の順位で請求を行うことができます（代理請求）。
② 告知項目 （引受基準緩和型専用）
＜表②＞の4つの告知項目のうち1つでも該当した場合は加入することはできません。持病の中でも、がんなど病気の種類によっては加入できないことがあります。また、すべて告知項目に該当しない場合でも、職業等によっては加入できないこともあります。
なお、｢ライズ・サポート｣｢緩和型終身特約｣（主契約の｢キュア・サポート｣も含む）は引受基準緩和型商品専用告知書｣での取扱いとなります。他の選択方法の同時申込がある場合でも、引受基準緩和型商品以外の商品との告知書の共有はできません。
③ 取扱内容について
｢緩和型終身特約｣を付加する場合、主契約｢キュア・サポート｣と引受基準緩和型先進医療特約については、解約払戻金はありません。
契約者貸付・自動振替貸付は、解約払戻金の範囲内で利用可能です。払済保険への変更は、解約払戻金をもとに、保険料払込済の同種の保険に変更し、変更後の解約払戻金は抑制されません。注意したいのは、払済保険への変更または保険金の減額から変更前の保険契約の復旧はできないことです。
保険料の前納は、将来の保険料をまとめて払い込むことで、前納の回数に応じて所定の利率で割引かれます。
｢ライズ・サポート｣と｢緩和型終身特約｣との取扱上の大きな違いは、契約者貸付・自動振替貸付・払済保険への変更の取扱いの可否にあります（｢緩和型終身特約｣は取扱不可）。
｢緩和型終身特約｣の最高・最低保険金額、取扱保険金単位、保険料払込期間、契約可能年齢等は、新契約取扱要領に、その他の異動（契約内容変更など）は主契約｢キュア・サポート｣に準じます。
④ 保険料の比較
｢ライズ・サポート｣と｢緩和型終身特約｣の保険料を比較すると、｢緩和型終身特約｣の方が若干（約40円）安くなっています。男女別に保険料をみると、女性の保険料が安く設定されていることが分かります。なお、リビング・ニーズ特約と指定代理請求特約には保険料は発生しません。
⑤ ｢ライズ・サポート｣＆｢緩和型終身特約｣に向いている方
死亡保障だけでも保険で備えることを希望しながら、持病があるため通常の保険に加入することが難しいけれど、なるべく保険料を安くしたい方に向いています。
ただ、限定された告知項目に該当しないか確認することが必要です。告知項目はパンフレット等で確認することができます（詳細は保険会社に問い合わせのこと）。引受基準緩和型の保険は、告知項目に該当しない場合に向いています。
そして、パンフレット等に記載されていますが、｢ライズ・サポート｣は、他の終身保険と比べて保険料が割増しされており、健康状態について、より詳細な告知をすることで、保険料が割増しされていない終身保険に契約できる場合があります。
あるいは、通常の終身保険に特別条件付で加入できる場合もあるので問い合わせしてみるとよいでしょう。この場合、どちらが有利か比較してみることをお勧めします。
｢ライズ・サポート｣は死亡保障のみ、｢緩和型終身特約｣は医療保障と併せて死亡保障が備えられ、保障ニーズに合わせて選択できます。若い年齢層で健康に不安を持つ方もいるので、｢ライズ・サポート｣｢緩和型終身特約｣ともに、幅広い年齢層に対応しているところは魅力的といえます。また、女性の保険料が安く設定されているので、共働き世帯の遺族保障ニーズにも応えています。
2011年12月
 注目商品 終身保険ライズサポート(オリックス）by古川悦子(47)
「終身保険ＲＩＳＥ Ｓｕｐｐｏｒｔ[ライズ・サポート]」オリックス生命
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この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。
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