ソニー生命 平準定期保険・逓減定期保険(喫煙リスク区分型)
健康体割引と非喫煙者割引生命保険の保険料は死亡率や予定利率等から算出されているのはみなさんもご存知のことでしょう。死亡保障の保険の中でもいわゆる掛け捨てと言われる定期保険の保険料は特に死亡率に大きく影響を受けます。ですから健康体の人とそうではない人の保険料に差をつけてもよいはず、ということで各社から健康体割引(注1)を行う保険が発売されています。健康状態以外に、死亡率に影響を及ぼすとみなされているのが喫煙です。特に発ガン率に注目すればタバコを吸う人と吸わない人とでは数倍の差があるといわれています。
注1健康体割引・・・健康状態が保険会社所定の基準を満たした場合に保険料が割引きになる。血圧、BMI(身長と体重のバランス)が対象となる場合が多い。ちなみにBMIとは「体重(Kg)÷身長(m)2」で計算される値。この値が25を超えた場合その数値によって肥満度がT〜Wに分類されている。
健康体に該当し、かつ非喫煙者であればさらに割引きがあるという保険が多い中で、ソニー生命の定期保険はリスク細分化の基準を喫煙か非喫煙かだけで割引きをしています。過去1年以内に喫煙経歴がない場合、肥満であっても健康状態に問題なければあれば喫煙リスク区分型を利用できますので非喫煙者にとっては利用範囲が広い保険と言えるでしょう。(喫煙については唾液検査が実施されます。)
保険料の違い 通常の定期保険と非喫煙者保険料は次のようになっています。 (保険期間10年、保険金5000万円、年払保険料、いずれもソニー生命)
30歳男性 | 通常 | 非喫煙者 (割引率) | | 平準定期 | 113,200円 | 92,550円 | 18.2% | 逓減定期保険 | 70,150円 | 60,150円 | 14.2% |
40歳男性 | 通常 | 非喫煙者 (割引率) | | 平準定期 | 191,600円 | 142,050円 | 25.8% | 逓減定期保険 | 110,250円 | 86,050円 | 21.9% |
保険の見直しに活用 生命保険の見なおしを考える場合、加入時より年齢が上がってしまっているため、見なおしを行い加入しなおすと保険料がアップしてしまう、というケースもあるでしょう。そのような場合には、健康体割引の保険や、この非喫煙型の保険を利用すれば保険料を安く抑えることができます。 また、保障額を減額する必要がない場合でもこのような保険を利用できる場合には保険料の比較をしてみましょう。通常の定期保険に5年程度前に加入していた場合でも非喫煙にすると保険料が安くなるという逆転現象が起こる場合があります。定期保険は基本的に掛け捨てですから、同じ保障額であれば少しでも安い保険料で組めるよう検討したいものです。
〔総合評価〕(5段階)☆☆☆☆ リスク細分化の基準が喫煙の有無のみなので検討がしやすく、割引率も比較的高い。但し、最低保険金額が2000万円となっているため、ある程度大きな保障が必要な人に利用が限られる点に注意。
ファイナンシャル・プランナー 高田晶子
当コラムは、2002年11月現在の情報をもとにしています。
健康割引・非喫煙割引・優良運転割引の比較
商品の解説
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