商品比較200412 掛け金一律タイプの共済比較

 

掛け金一律タイプの共済比較

以前、私は、掛け金一律の共済は、性別年齢に関係ない掛け金という仕組み上、

• 病気の保障が薄くなりがちで、かつ
  
• 老後の保障も60歳前までより薄くならざるを得ない
  

と言ってきました。

また、民間の医療保険に比べて、手術給付金がなかったり、少なかったりするのがネックだと思っていました。

ところが、基本はそうでも、共済に特約も登場し、いろいろな組み合わせをすることで、薄いと言われていた給付内容を補うことができるようになっています。今回は、代表的な３つの共済、全労済・都道府県民共済・ＣＯＯＰ共済で特徴を比較してみました。（下表参照）

●最近の新しい動きは、都道府県民共済です。

生命型はもちろん、入院型にも医療1型特約（特約の掛け金1000円）を付加することによって、継続して2日以上の入院なら初期入院の給付を追加でき、手術給付金も5万・10万・20万円の給付、高度先進医療でも入院共済金が支払われる状況なら最高150万円まで、さらに20日以上の入院後の退院で3.5万円の在宅療養の見舞金が出るという充実ぶりです。

自由診療が解禁されるという方向性がある中で、この内容は注目に値すると思います。ただ、この医療特約1型は65歳以降の熟年共済コースでも付加することはできますが、病気の保障はやはり薄めになってしまいます。

●医療保障重視のタイプでみると、都道府県民共済は、入院2型に医療1型特約をつけることで、手術などの保障の充実を図ることができますが、死亡・重度障害が他の医療保障重視タイプよりも手厚いため、医療保障を効率的に準備したい場合は、月2000円の掛け金で、手術給付や長期入院があるＣＯ・ＯＰ共済のたすけあい「医療コース」に軍配があがると思います。

なお、ＣＯ・ＯＰ共済は、65歳以降もゴールド８０という商品に移行して80歳まで保障を確保できますが、掛け金一律ではなく、年齢に応じて掛け金が変わるので、やはり、老後に向けて、予備費的な貯蓄を準備しておいたほうが安心といえます。