保険比較 がん保険比較…退院後の治療 by 堀口雅子(5)
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退院後の治療に負けないがん保険比較
「がん保険」はがんにかかる割合（罹患率）が高まっている昨今、保険商品としても増えてきているように思えます。がんになってしまったら「どの程度進行しているのか」「治る方法は」と考えます。手術を受ける際大きな出費がかかるかもしれません。このような場合がん保険には「診断給付金」があり、一時的な出費を支えてくれます。そして入院や手術にも対応できるように入院給付金や手術給付金もついています。
治療を終え日常生活に戻った後、治療や診察のために医療費をねん出する日々は、経済的な不安を抱くことも考えられます。しかし考え方によっては病室で過ごすのではなく外来で治療を受け、その後職場や家庭に向かうことは新しいライフスタイルであり、ひとりひとりが充実した生活を送れるようになってきたともいえるでしょう。
このような治療スタイルを考え、がんになった場合には一時的にかかる費用＋入院に加え、退院後の治療や通院の経済的ダメージをカバーするといった組み合わせで対応するがん保険が備えられれば理想的とも言えます。今回は退院後の通院等による経済的ダメージをカバーする保険をご紹介したいと思います。
がんによる入院・外来・治療の状況
ここで悪性新生物による入院状況と通院状況を確認したいと思います。
入院患者数を見てみると、例えば胃がんにより入院をする方は平成17年の統計では18万8000人、平成20年は17万1000人と減少していることがわかります。通院患者数で確認してみると、平成17年は19万3000人、平成20年は21万4000人と増加傾向で、悪性新生物全体でも少しずつ増えていることがわかります。
がんになった場合の治療方法としてどんなものがあるでしょうか。胃がんの場合病期により、治療方法として内視的治療、手術治療、化学療法(抗がん剤治療)、放射線療法、緩和医療等を行います。手術治療は腹控鏡下胃切除や内視鏡治療のように身体に負担がかかりにくいものもあれば外科的な切除もあります。治療方法として身体に負担のないものが選べる状態であれば、それほど入院もすることなく日常生活に戻れることでしょう。
日常に近い状況をサポートするがん保険
このようにがんになったとしても、入院をせずに治療を行ったり外来に通ったりすることで加入する（加入している)がん保険の活用度は左右されます。手術費用はもちろんですが、日帰り入院や通院の保障を重視したいと考えた場合、どのような保険があるのでしょうか。複数の保険会社をまとめてみました。
通院給付を受けるための条件に違いがあります。アフラックは手術・放射線・抗がん剤治療による通院は「通院給付金」という形で無制限に支給されます。ＮＫＳＪひまわり生命は「がん外来給付金」という形で1年につき120日までと日数単位になっています。東京海上日動あんしん生命は「がん通院特約」は1入院につき45日までと制限があり、通算で730日となっています。これに加えて各社放射線治療や抗がん剤治療のためのオプションが自動付帯されていたり任意で付け加えたりすることができます。
まとめ
退院後の治療が長期間に及ぶ可能性のあるがんは、とても身近な存在となりました。がんにならないことが一番の願いですが、自分ができることとして、年に一回の検診や不時の出費専用の預貯金、そして医療事情にあったがん保険を選ぶことでさらにゆとりあるライフスタイルを多くの方が作ってくれるといいなと思っています。
2011年12月
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この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。
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