死ぬ間際に入院の保障を解約できるのか!? 60歳払い済みの終身医療保険については、各社保険料払い済み以降、解約返戻金があります。
歳をとってから、入院の保障を解約するというのは考えづらいのですが、人生何があるかわかりません。
それでは、60歳以降入院の保障が必要でなくなるのはどんな場合か考えてみます。
多くは、被保険者がいなくなった時、つまり死亡した時ではないかと思います。 そうでない場合も当然あると思いますが、ここでは、被保険者が死亡した際に医療保険は必要でなくなる、という前提で考えてみます。
35歳男性 60歳払済 終身医療保険比較 (日額1万円 60日型)
| 保険会社 | オリックス | アフラック | アリコジャパン | ソニー | | 商品名 | CURE | EVER | すこしであんしん | 総合医療 | | 総支払額 | 1,725,000 | 1,659,000 | 1,953,000 | 2,256,000 | | 解約返戻金※ | 20万円 | 30万円 | 50万円 | 100万円 | | 死亡保険金 | なし | なし | なし | 100万円 | 特 徴
| 7大疾病で1回 の入院120日
| けがの入院は 90歳まで
| 5大疾病で1回 の入院180日
| 加入当初から 死亡保障あり
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※支払完了(60歳)以降解約した際に戻ってくる金額 (各社とも払込期間中は解約返戻金はなし)
例えば、35歳の男性が60歳払い済みの終身医療保険に加入する場合、上記4社のうちどれが一番有効であるのか考えてみます。
よくある表現ですが、「保険料の実質負担額」という考え方があります。 「実質負担額=支払総額−解約返戻金額」というもので、場合によっては有効な考え方になります。
それでは、これらの「60歳払い済み終身医療保険」についてはどうでしょうか?
| オリックス CURE・・・・・・・・ | 172万円―20万円=152万円(4) | | アフラック EVER・・・・・・・・ | 165万円―30万円=135万円(2) | | アリコジャパン すこしであんしん・・ | 195万円―50万円=145万円(3) | | ソニー生命 総合医療・・・・・・・・ | 225万円―100万円=125万円(1) |
当初の保険料の総支払額で見ると、負担の少ない順だと(1)オリックス、(2)アフラック、(3)アリコジャパン、(4)ソニー生命となりますが、「実質保険料」で見てみると(1)ソニー生命、(2)アフラック、(3)アリコジャパン、(4)オリックスとなり、首位と最下位が入れ替わってしまいます。
危篤状態で入院中に入院保険を解約できるのか!? 「実質保険料」で首位となったソニー生命に加入していた場合、加入後いつでも入院してそのまま亡くなってしまった際、入院や手術の給付金以外に死亡保険金(=解約返戻金でこの場合100万円)が必ずもらえます。
つまり、「実質保険料負担」という考え方がきちんと当てはまることになります。
しかし、他の3社(オリックス、アフラック、アリコジャパン)はどうでしょうか。
改めて各社に、60歳払い済みタイプの終身医療保険の「解約返戻金」について確認してみたところ、ソニー生命とは全く異なる対応であることが判明しました。
解約返戻金は死亡保険金ではないので、被保険者が死亡した際に支払はなし、であり、被保険者が死亡した後の解約は、被保険者が死亡した際に契約自体が消滅しているため契約者が請求しても支払はなし、とのことでした。
契約者が被保険者と同一の場合、解約返戻金について「法定相続人(配偶者、子供など)としての権利もないのか?」と質問しましたが、契約自体が消滅するため、やはり支払われないとのことでした。
まず、突発的な交通事故などで死亡してしまった場合、死亡前に医療保険を解約するのは不可能であると思います。
それと、病気で倒れて入院して、その病院で息を引き取る、という一番多くあるケースで考えてみた場合どうなるでしょうか。
被保険者が亡くなったら解約できないのであれば、亡くなる間際の「危篤で入院中」に入院保険の請求を行った上で解約しなければなりません。
まして、被保険者が契約者と同一であった場合は、「危篤で入院中」の本人がそれらの手続きをしなければなりません。(少なくとも委任状は書く必要あり)
つまり、ソニー生命のように「解約返戻金=死亡保険金」でなければ「実質保険料負担」というのはほとんど当てはまりません。
ソニー生命以外の3社において、保険料払い済み後の解約返戻金については、かなり小さく書かれており、なぜ分かりづらい表示なのか謎が解けたように思います。
お客様には初めから解約返戻金はないものと思っていただいて、万一「支払が完了した一生涯の医療保険の解約を望む」奇特な方に対するエクスキューズでしかないから、あまり大きく表示していないでのしょう。
保険商品を選ぶ際は、保険料負担、保障内容の表面的なことだけでなく、想像力を働かせてみる必要があると思いますが、いかがでしょうか。
2007年2月
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