AAA(あの・アカラックスの・アクチュアリー の)本音のアドバイス
200412 どっちの保険が得か
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AAA−本音のアドバイス…目次
前回は保険に入るか入らないかという話をしましたが、日本人は保険が好きで殆ど皆が入っています。どうせ入るんだったらできるだけ得な保険が良いよね。どっちの保険が得なんだろうということを考えてみましょう。
支払いと受け取り 保険というのはお金のやり取りです。保険料を払い込んで、保険金あるいは解約返戻金を受取る。払い込む方が少なくて受取る額が多い方が良いに決まっています。
銀行の預金なんかでは受取る額が大体決まっていますので、どっちが得かは判断は難しくありません。生命保険では解約して受取る解約返戻金と、死亡の時受取る死亡保険金が大きく違うことがあります。どっちを基準に考えるかでどっちが得かが違ってきます。
死亡保障の保険では払い込む保険料と比べて死亡保険金ははるかに大きな額になります。死亡保険金を貰う時は、それまで払った保険料が多少割高だったか、割安だったかなどどうでも良いようなことになってしまいます。ところが日本人も長生きになって、ほとんどの人はそう簡単には死にません。となると死ななかった時、どっちが得かを考える方が良いかも知れません。 死んだ時のことを考えて保険に入るんだけど、死ななかった時に得な方を選ぶという考え方です。
もちろん終身保険で絶対死ぬまでこの保険はやめないということでしたら考え方は違ってきますが、大抵の場合どこかでやめるのが一般的なようです。絶対やめない保険なら、死ぬまでに払い込む保険料が安い方が良いということになります。どこかでやめる保険の場合は、どこでやめても割安になるように保険を選びます。
解約返戻金のない保険 最近では解約返戻金がない保険や一定期間だけ解約返戻金が少ない保険も増えてきました。その分保険料が安いのですが、それが本当に安いかどうかは確かめてみる必要があります。即ち解約返戻金のある保険の場合、たとえば10年後に解約したとすると、その間の保険料の実質負担は10年間に支払った保険料から10年後に受取る解約返戻金を差引いた差額です。これとたとえば解約返戻金のない保険で10年間に支払う保険料の総額とを比べることによって、どちらが安いか判定しようということです。
厳密に言うとその間の利息をどう考えるかとか、率は少ないにしろ死亡するかも知れないけれどその時保険金が同じならば保険料が高い方が損だとか色々ありますが、そのあたりはエイヤッとばかりに思い切って無視して計算します。
この計算は10年間の実質保険料負担の話ですが、これは別に10年間と限った話ではありませんし、これから保険に入るとした場合の話でもありません。たとえば今すでに保険に入っているとして、今後10年間あるいは5年間あるいは1年間の実質保険料負担も同様に計算できます。
今契約を解約すると解約返戻金がA円。解約しないと払わなきゃならない保険料がB円。そのあとで解約すると解約返戻金がC円。とするとその間の実質的な保険料負担はA+B−C円というふうに考えるということです。このような計算を今から毎年1年分づつ計算してみてください。年々の実質保険料負担はなかなか面白い動き方をします。場合によっては実質保険料負担がマイナスになったりします。
解約返戻金が保険料以上に増えるなら 実質保険料負担がマイナスというのは、保障が必要でなくてもとりあえず保険料を払い込むと解約返戻金が払い込んだ保険料以上に増えるということです。それだったら当座お金に余裕があるなら解約するのを1年先送りしようかということになります。
またこの見方をすると一旦入った契約をやめて新たに入り直すのに比べて、既に入っている契約を続けた方がどれだけ得かとか、保険料がちょっと高目に見えても保険料払込期間の長い保険に入った方が実質保険料はかえって安くつくとか色々なことが見えてきます。
このようになるのは保険会社側の保険料率の決め方・解約返戻金の計算式・特に解約控除の仕方等々が原因なのですが、そんなことは保険会社側の勝手な都合であって、利用者側としてはそんなことにはお構いなく、たとえばスーパーでどっちの大根を買おうかと見比べるようにどっちの保険がお得か、入り直すのと続けるのとどっちがお得か見比べれば良いだけの話です。
お手持ちの証券・パンフレット・設計書など引張り出してやってみて下さい。何もなければ知り合いのセールスマンに声をかけてみて下さい。すぐにでも数通りの設計書を持って飛んで来てくれると思います。
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