AAA(あの・アカラックスの・アクチュアリー の)本音のアドバイス
200411 保険に入るのは損か得か
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AAA−本音のアドバイス…目次
契約者にとって損か得か 損か得かというのは客観的なように見える言葉ですが、実際はかなり主観的な言葉です。保険に入ってこんなに得しました。良かったですね。実は事故が起こったり人が死んだり入院したり、ちっとも良いことではありません。せいぜい入ってなかったらそのまま良いことではないだけだったのが、保険に入っていたお陰で多少は痛手を小さくできたという位のものです。
保険に入って何万円(何百万円)も払ったのに一銭も貰えなかった。こんなことなら保険なんて入るんじゃなかった。こんな損なものはない。残念でした。でもそれって事故が起きなかったり死んだり入院したりもなかったってことですよね。良かったですね。
こんな具合に損得というのは判断が難しいのですが、はっきりしていることもあります。それは保険会社が商売で保険を売っているということです。時にはその商売に失敗して潰れてしまう保険会社もありますが、ほとんどの会社は潰れずに何とか生き延びています。表面的にではあっても、多くの会社が利益を計上しています。
保険会社の収入は保険料と保険料を集めた資金を運用して得られる利息収入だけです。これで様々な経費を払って利益を出しているわけですから、その分確実に誰かが負担しているということになります。
もちろんその負担は保険料を払う契約者が負担するわけです。保険に入る人全員分を合計すれば、払う保険料より受取る保険金・年金・給付金・解約返戻金の方が少なくなります。それでも皆が保険に入るのは、払う保険料の1円の価値と受取る保険金の1円の価値が違うからです。毎月払う1万円の保険料にはそれほど重さは感じなくても、家族が亡くなった時に貰う1千万円はしっかりと手ごたえのある重い金額だということです。
このような意味で毎月払う1万円もとんでもなく重く感じられるようなお金ない人は保険には入れませんし、家族が亡くなった時に貰う保険金があってもなくても関係ないような大金持ちは保険に入る必要がありません。保険に入るのは毎月、あるいは毎年の保険料の支払いができるくらいにお金があって、家族が亡くなった時に貰う保険金がとっても有難く役に立つくらいに大金持ちでない人です。
このような人にとっては保険料の1円の価値より保険金の1円の価値の方がはるかに大きくなります。そのため全契約者分の保険料の総額より保険金の総額の方が多少少なくても、保険料の価値の合計より保険金の価値の合計の方が大きくなります。 保険会社にしてみれば保険料も保険金も1円の価値に大差はありません。保険料総額より保険金総額の方が大きければ、その差額で経費をまかなって利益を出すということになります。
保険会社にとっては 保険会社からすると保険に入った人、誰が死のうと生きようと関係ありません。健康そうな人を1万人集めて大体1%の人が死ぬとした時に、全部で死亡する人が100人前後で納まってくれればそれで良いわけです。保険に入る側はそうではありません。
自分が死ぬか死なないかは大事(おおごと)です。悲観的な人は自分は他人より死ぬ確率が高そうだから保険に入っておいた方が得だと思うかも知れないし、健康に自信のある人は自分は万が一にも死にやしないと思っていても、万一の時のためおまじないのつもりで保険に入るかもしれない。そんな仕組みで保険制度が出来上がっています。
そういう意味で入る人ひとりひとりの主観的な判断で保険に入っておいた方が安心だ、損じゃないという考え方と、保険会社の金勘定だけの世界で、払う保険金よりいくら多く保険料を貰えるかという考え方の折り合いをつけたところで成立しているのが、今の保険制度と保険料率です。と考えれば大金持ちでもなくてお金がないわけでもない人にとっては、保険はそこそこにお得な商品ということになるでしょうか。
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