生命保険の通販は本当に安いのか！？＃２ byしごとにん(4)
7113
|
|
|
通販の功罪
通販と言えば、ＴＶや新聞、チラシ、ネットなど媒体を大きく活用して、まずは認知してもらうことから始まります。
その認知が浸透すれば、意識していなくても出ているタレントやキャッチフレーズなど、多くの人の記憶に刷り込まれていきます。
その中で一番のヒットだと思われるのは「はいれます終身保険」ではないでしょうか。
生命保険加入を諦めていた人にとって、一筋の希望の光であったかもしれません。
この「はいれます・・・」というキャッチフレーズの広い浸透により、今まで諦めてしまっていた、または関心が薄かった人の意識を保険加入検討に向かわせたのは「功」の部分であると思います。
無選択型終身保険の現状
通販だけでなく、代理店チャンネルでも「はいれます・・・」と同タイプの商品、いわゆる「無選択型終身保険」を販売しております。
ここでは、ご本家アリコジャパン、アフラック、ソニー生命の「無選択型・・」をピックアップします。
また、参考資料として一番保険料負担が少ないソニー生命の変額終身保険も提示します。
月保険料１万円に対して得られる保障額
| アリコジャパン
はいれます
終身保険
| アフラック
終身保険
どなたでも
| ソニー生命
終身保険
（無選択型）
| ソニー生命
変額終身保険
（タイプＢ）
| | ６０歳 男性 | １５１万円 | １７０万円 | １８３万円 | ２７９万円 | | ７０歳 男性 | １０４万円 | １０８万円 | １２５万円 | １６７万円 |
アリコジャパン、アフラックは保険料からの設定(３千円〜)で、ソニー生命は最低死亡保障１００万円からの設定となり、同じ条件での比較が困難なため月保険料１万円で得られる保障額を算出しました。
保障の基本的な条件は各社同じで、加入後２年間は支払相当分の保障のみで、解約返戻金は多少あります。（変額終身は初年度から満額保障）
保険料の支払い総額が、保障額を超えてしまうのは７０歳加入の場合、アリコジャパン９年目、アフラック１０年目、ソニー生命１１年目となります。
表のように、「無選択型終身保険」に関しては、明らかに通販の方が保険料は割高であるという結果です。
賢い消費者としては、無選択型しか生命保険加入は不可能であるとなった場合、通販ではい選択をすればいいのではないかと思います。
しかし、問題はそれだけではありません。
本当の問題点
本当の問題点は、ある一定の年齢（７０歳前後）以上の方は、健康状態に特に問題がなくても、通常の「対面販売」での保険加入を諦めているケースが少なからずあるため、「５０歳〜８０歳まで方ならどなたでも・・・」というコピーにのせられて、健康状態に問題がない方（過去５年以内に治療暦なし）でも通信販売で「無選択型・・・」を申し込んでしまうことが多々あることです。
（健康な人が「無選択型」に加入すると、保険会社はかなり儲かると思います）
表にあります「変額終身保険」は現在一番保険料負担が少ない終身保険です。
健康状態に問題がなければ、それこそ「どなたでも」加入できる可能性が高い商品です。
同じ保険料負担でも、得られる保障に大きな違いがあることはご理解いただけたと思います。
ソニー生命の場合、最低保障額（無選択型１００万円、変額２００万円）という制約はありますが、闇雲に通販を利用する前に、扱っている代理店や担当者に相談するのが得策であると思います。
2006年4月
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
  |
|
この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。
|
|
|
by 
