「子どもの名前で貯金しましょう」といわれて加入した保険(陣内恭子さん)

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　陣内恭子さんによる■相談実例■

この相談実例は

OfficeJ(福岡県)の陣内恭子さんの実例でした。

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「子どもさんの名前で貯金しましょう」といわれて加入した保険を見てください

相談者

T.K様（女性・８２歳・福岡市内在住・一人暮らし）

相談内容

現在加入している保険を整理したいが、内容がわからない

加入状況

表示は一部分のみ
契約者・・T.K様、被保険者・・お子様２名・お孫様３名合計２２件加入

被保険者	金融機関	加入時期	商品	支払い状況	アドバイス
次女	A	平成8年8月	個人年金	払済	継続
		平成13年12月	定期保険付養老保険	1年分前納平成14年2月から月払12700円	解約
		平成14年5月	生存給付金付定期保険	2年分前納平成16年4月から月払21200円	解約
	B	平成11年3月	養老保険	払済	継続
		平成14年8月	特別養老保険	月払14800円	解約
次女の夫		平成14年1月	養老保険	2年分前納平成16年1月から月払89000円	解約

今回の相談者は、とても残念な生命保険の勧められ方をされ、無駄と思われる保険料を払ってこられたケースで、合計２２件の契約は、結果的に１２件の解約をお勧めすることになりました。

これまでTさんは、予定利率が高い時代に養老保険で資産を増やし、２年前他界されたご主人（自営業）も国民年金の不足を個人年金保険等で上手に補われた経験から、保険が貯金というイメージが強かったそうです。また、外交員との付き合いが長いため、信用してとにかく保険料を払ってきたとのこと。

Tさんは現在８２歳。ご自身を被保険者に契約はできません。最近の保険もあるのです。なぜ、２２件にもなったのでしょうか。保険証券を管理一覧表で整理すると、２社に保険料支払いが年間２３７万円ありました。そして、平成１６年から支払いがプラスされる契約の保険料分が１４９万円もあり、これは順次増えていきます。

最近の契約では、満期を迎えた保険から１年分、２年分と前納をすすめられている様子で、すぐに保険料の発生がないために、全体の加入状況が把握できなかったのではないかと思われます。

その内容はといえば、定期保険のつく養老保険、特別養老保険などがほとんど。そして、被保険者１人に対し複数の加入です。保障目的の加入ではなく、あくまでも貯蓄と考えていたTさんの希望とは違った保険をすすめられていたことになります。

保険料が払済みになっている契約以外は、契約年も新しく予定利率も低いので、解約。また、被保険者がお孫さんの契約は、不要な保障を減額し就職の際に契約者をお孫さんに変更しプレゼントする方法もあることをアドバイスしています。

１０年保険業界に在籍していた者として、２社の保険募集人の勧め方には大きな疑問を感じます。「貯金しましょう…」は、要注意！？でしょうか。

高齢者の方には、「ご家族も一緒に説明を聞いてください」というくらいの保険募集人を選びたいですね。