
実際に保険加入を検討するときは5つのポイントをおさえてから、保険外交員の話を聞くようにしましょう。なぜなら、25万人以上もいる保険外交員のすべてがあなたのことを本当に考えて提案するわけではなく、高額な保険を売りつけようとする人も中にはいるのです。まずはポイントをおさえて、自己防衛をすることが大切です。
1.私は何のために保険に加入するの?
何のために保険に加入するのか、その目的をはっきりさせることが大切です。何となく加入し、安心なんだか不安なんだか分からないということが一番良くありません。漠然と保険会社に電話してパンフレットを取り寄せてみたり、雑誌やインターネットで保険の勉強を始めたとしても、目的が決まっていないと何が何だかわからなくなるだけです。悩みを解消する一番の近道は、自分と対話をしてみることです。その際に、最初から商品に目を向けるのではなく、死亡保障・医療保障・介護保障・老後保障という「4つの保障」という大きなカテゴリーを認識し、どこに分類されるのかを意識しましょう。目的が決まってくると、加入する保険の種類が選択できるようになり、自分にあった保険とめぐり合うことができます。
2.必要な保障額はいくら?
保険に加入する目的が明確になると、必要な保障額がいくらかを考えていくことになります。経済的リスクをすべて保険でまかなおう、という考え方もあるでしょうが、保険金額が高ければ、その分支払う保険料も高くなり、「保険貧乏」に陥ります。保険料を捻出するために、生活費を削らなくてはいけない状況は、本末転倒です。
必要保障額の算出方法はファイナンシャルプランナーや保険外交員により異なりますが、死亡編と老後生活資金編の必要保障額の基本的な算出方法を、後ほどお伝えします。
3.保険期間はいつまで必要?
加入の目的と保障額が決まると、いつまでその保障が必要か、を検討しなくてはなりません。
特に子どもがいる方は、末子が学校を卒業するまでの教育費を確保するために、期間をしっかりと定めて、無駄のない定期保険を選択すると良いでしょう。ライフプランは人それぞれですので、保険に頼る期間は何歳まで、と自分自身で将来を見据えて決めていきましょう。
4.払い込みはいつまでにする?
保険期間が決まったら、自分が何歳まで保険料を払うかを考えていきます。
日本は、60歳が一般的な退職年齢。
定年退職を迎えるまでに払い込みをすませるもの1つの考え方で、もし定年後も支払い続ける場合には、無理のない保険料にしていきたいものです。
ただ、払い込む期間が短いと、その分毎月の保険料負担は重くなりますので、現状と将来のバランスをうまく考慮することが重要です。
5.保険会社はどこにする?
最後に保険会社の選択です。
2007年「保険金不払い問題」でどこの保険会社も信用できないという方もいらっしゃるかと思いますが、経済的リスクを補う最大の方法は保険なのです。
保険会社は、「漢字生保」と呼ばれる日本の生命保険会社と、「カタカナ生保」と呼ばれる
外資系の生命保険会社に二分されます。大まかな分類として、「漢字生保」は死亡保障をメインとし、「カタカナ生保」は医療保障をメインとしており、同じ保障内容であれば、「カタカナ生保」の方が保険料は割安に設定されていることが多いです。
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★保険加入を検討するときの5つのポイント★
1)私は何のために保険に加入するの?
2)必要な保障額はいくら?
3)保険期間はいつまで必要?
4)払い込みはいつまでにする?
5)保険会社はどこにする?
この5つを明確にしてから、保険外交員に保険相談をしてください。説得されることのないよう納得できるまで、1人に絞らずに、何人でも相談し続けることが大切です。
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2004.2.22記事 2007.7更新 |