「生命保険とのかかわり (自己紹介)」と
「何でこのサイトを立ち上げたか (サイトの趣旨)」



 ネット社会の特徴の一つに「匿名性」があります。「誰がやっているのか分らないサイト」がたくさんあります。
 そのように思われることを私は好みません。そう思われないようにと、特に保険業界の方に向けて、自己紹介とサイトの趣旨とをご説明するためにこのページを設けました。


 私が大学を卒業して社会人となった初日は昭和54年4月。住友生命大阪本社で迎えました。
 入社式の前日に「浩然寮」という名前の独身寮に入れられ寮の先輩社員による「歓迎会」です。そこで一升酒、どんぶり酒をたっぷりと飲まされます。新入社員一同は頭ガンガンの二日酔い状況での入社式を迎えることになります。入社式ですから当然に社長の訓示がありますが、新入社員一同は二日酔いで私を含め多くの新入社員が居眠り。ちなみにあまりに酒を飲み過ぎて会社にたどりつけなかった新入社員も続出。「保険会社ってこんなところ?」。これが私の保険とのお付き合いの始まりです。

 なんで保険会社を志望したのか、といえば給料の高さが大きな理由です。大学4年になるまではメーカーを志望していたのですが、兜町の日本証券業会館資料室で業界別の生涯給与一覧を見た瞬間にメーカーはやめました。金融業に変更しました。金融の中でもいろいろなことができそうで「おもしろそうな」ところが生命保険業界でした。
 そしてなんで住友生命だったのかといえば、採用内定がでたのが一番早かったこと。そして大学先輩の住友生命社員に新宿の超高層ビルで「すき焼き定食」の昼食をご馳走いただきながら言われた「うちに来るんだろ」の一言。思わず「はい」って言ってしまい、入社することになったのです。「すき焼き定食」のために入社したようなものです。実は第一志望は第一生命だったのです。結果的には第一生命さんには内定がでる前に私からお断りの電話を入れました。
 生命保険業界は「内勤」と呼ばれる総合職・事務職と「外勤」とも呼ばれる営業職は全く別の採用をしていることが多く、私はこの「内勤」社員でした。

 大阪での1ケ月の新入社員研修を経て東京日本橋の本社出先部署に配属されました。そこは「奉仕課」と呼ばれる顧客サービス保全窓口部門です。契約者窓口での顧客対応や顧客相談、団体保険の保険料収納業務、集金担当者への手配業務、苦情が生じれば菓子折りをもってお客様に頭を下げにいきます。係長には文章が下手だと文章の添削を繰り返され、課長には顧客への頭の下げ方を教えてもらいました。夜は「自勝寮」という名前の千葉県の独身寮。昼も夜も回りは会社の人ばかり。

 そして営業を担当する支社へ転勤です。数百人もいる営業員の成績集計や営業施策の実施が与えられた仕事です。難しい仕事はありませんでしたが、毎日毎日早朝から夜中までよく働きました。一番大切な仕事は正確なタイミングで音楽のテープを流すこと。「進発式」という全営業員が集まる厳かな集会が年に数回あります。それに先立ち「社歌斉唱」をします。そのテープの頭だしを間違うと集会そのものの流れが潰れてしまいます。

 いろいろな保険の現場を見ました。死亡保険金お支払いして感謝されたことも、なんであの営業員はお客様にこんなひどい内容の保険を契約させてしまったのかと腹がたったことも、お客様の勝手すぎる苦情に困り果てたことも、素晴らしい業績をだした営業員の誇らしく嬉しそうな顔と一緒に喜んだことも、部下と不倫した営業所長がいきなりクビになり厳し過ぎないかと同情したことも、そしてなんで保険会社の給料はこんなに高いのかと思ったこともあります。給料をもらいながら勉強させてもらった3年間でした。そして別の業界へと転職し仕事をしながら税理士試験を受けはじめました。

 昭和62年。税理士試験に合格してから不動産を中心にする資産コンサル業務の会社に転職します。驚いたのは、売るのが難しいと思っていた保険がとても簡単に売れること。それも高額の保険が。
 時代はバブルを迎えていました。東京の都心で土地を何億円、何10億円で売却したお客様に売却代金の運用のプランニングをします。大きく動くのは不動産です。そして余ったお金を生命保険に回します。余ったお金といっても「千万円単位」や「億円単位」なのです。このときはすべて大同生命さんの契約でした。リスキーな変額保険にはほとんど触れませんでしたし、無理な借金もさせず、終身保険と年金だけでしたのでお客様には喜ばれているはずです。

 税理士にとって生命保険は踏絵なのです。お客様に信じていただいているか否かの踏絵です。お客様の懐具合とリスクを一番知っているのは税理士の「はず」です。その税理士が提案する保険が一番いい「はず」なのです。だからお客様は受け入れなくてはいけないのです。そしてその提案を断るということはその税理士を信じていないということにもなります。生命保険をお勧めして断られた税理士は、「親戚が保険営業をやっている」等の特別な理由がない限り、そのお客様に信じられていないといえます。

 しかし税理士は税務は知っていても保険のことはよく知らないのが普通です。だから保険には一切近づかない税理士さんも数多くいます。自ら踏絵に乗ることは恐いことですから。一方で保険をよく知らないままで代理店報酬に目がいって生命保険営業ばかり、という税理士さんもいます。そういえばこの頃は税理士さんを集めて「顧問先に対する保険の勧め方」なんていう講演もしていましたっけ。

 平成4年。またも転職します。資本政策を中心とする資産運用コンサルの会社です。その会社は全国に数百人の税理士のネットワークをもっていました。この頃は多くの保険会社さんとお付き合いしました。特に外資系の保険会社で代理店営業部の方でした。このネットワークの税理士等の保険代理店に対してどのように接したらいいかというアドバイスを求められ、また税務を考慮してどのような保険商品を開発したらいいのかというアドバイスもしていました。
 保険を熟知する税理士が少ない上に、保険会社への勤務経験があり保険会社を肌で知っている税理士はほんのわずかです。そのうえに通常の税務会計でなく資産コンサルをメインにしている税理士となれば、私には「トキ」のような希少価値があったのでしょう。
 一方でこの時期の本業として、保険会社や銀行の「不良債権処理」の仕組みつくりや実際の処理にかかわっていました。日本の金融業界の不良債権問題の深さと凄さを実感し、一部の保険会社は危ないぞ、と実感した頃です。

 平成5年。今度は独立して現在の会社(株式会社バード財産コンサルタンツ)を立ち上げます。売上もなくいきなり生活が窮します。主業務は資産家向けの不動産中心の資産コンサルのつもりなのですが、生活費を稼ぐための講演を不動産関連業界を中心に毎週のようにやるようになります。そして大手の保険会社のほとんどで講演あるいは営業支援をしてきています。私にとっては「報酬さえもらえれば」どの保険会社であってもお客様でした。ある保険会社のライフプランナーの研修では日本中を駆け回りました。

 そして自らはソニー生命の代理店となりました。元保険会社社員だったスタッフにも手伝ってもらい資産家向けに保険プランニングを行います。資産家向けの不動産関連資産コンサル業務の受注や実行に比べて、生命保険ならお客様に近づきやすいと感じましたし、保険代理店はそれなりに実入りのいいビジネスだと思えました。

 この頃はまだ金利の高かった時代です。扱った数はそれほど多くはありませんでしたが大口の終身保険ばかりです。低金利となっても当時の金利がずっと続くとあって、お客様には今も喜んでもらっています。そして個人年金をプランに織り込もうとして大同生命さんと代理店契約もしましたがこちらは残念ながら1件の実績もでませんでした。

 時代が変わりました。主業務としてお手伝いする先が「資産をたくさん持っている人」から「借金が多すぎる人」に変ってきたのです。資産がたくさんあり保険が必要な「相続対策」「事業承継」の仕事は皆無になっています。借金がたくさんあっての「会社整理」とか「民事再生」とかが仕事となりました。ここに生命保険を使う余地はありません。保険の成績がでなくなりましたので、情けないことに、保険代理店契約は保険会社の方から一方的に解除されてしまいました。

 そんな時期に大手の生命保険会社の支社が税理士を代理店に取り込む実験にめぐり合いました。代理店営業のテストマーケティングだったようでした。毎週のように会議がありました。飲み食いはさせてもらいましたが無報酬です。大手生保と税理士とがビジネス上で協調できるのか?、という私にとって興味深いテーマでしたのでお金なんかいりません。面白半分でお手伝いしました。様々な施策がなされ、私はそれをすぐ横からじっと見ていました。その保険会社はその後に代理店営業部を立ち上げて一部の税理士さんとはうまくビジネスを進めているようです。

 こうして仕事上においては生命保険についてまったくつながりがなくなりました。



 ネット時代を迎え、このポータルサイトを立ち上げました。

 私は保険業界から社会人をスタートし保険ビジネスと接してきましたが、資産コンサル資産税コンサルとして不動産を中心とする世界で生きてきました。

 不動産は個別性が特徴です。だから皆で情報を集めます。「週刊住宅情報」を見ると分るように、多くの商品情報を一箇所に集めます。不動産業界は「レインズ」というシステムをもっており各不動産業者がもつ情報を1ケ所に集めます。消費者にとっても業者にとっても情報を集めて比較することは当然のことになっています。

 ところが保険の世界には「週刊住宅情報」も「レインズ」はありません。他商品との比較検討が出来ないのです。それどころが「保険業法」という法律で「他と比較してはいけない」という定めまであります。
 比較をしないで保険商品を選べるのでしょうか。保険は住宅や車に次ぐような高額商品です。住宅や車について比較もせずに購入する人はいません。

 また保険商品がものすごく複雑化しました。15年前ならどこの保険会社でも商品も保険料も配当も全く同じでした。それに保険会社が潰れるはずのない時代でした。だから比較する必要もなかったのでしょう。気の合う営業員にお願いすればよかったのです。ところが今は、商品も保険料も配当も、そしてその会社の安全性も、全く違います。
 このサイトを立ち上げるにあたり。様々な保険を調べました。保険商品は複雑化し難解になっています。あまりに難しく理解できないものも多いのでこのサイトを開くこと自体を「やめようか」とさえ思いました。でも保険について多少は知識のある私が「難しい」と思うくらいなのだから一般消費者には理解不能だろうし、そうだからこそこのような比較と説明の場が必要だと思いサイトづくりを頑張った時期もあります。

 不動産での常識から言えば、現在の保険の世界は、商品情報が集まる場がないということで異常です。保険商品を探して説明を受けて比較ができる場所が必要です。
 でもそのようなサイトはありませんでした。だからこのサイトを立ち上げました。このサイトの趣旨をご理解いただければと思います。ちなみに私も私の会社も現在は保険募集に関連する業務をしませんので「保険業法」の縛りを受けることはありません。

 現在の保険商品は難しいものと単純なものに二極化しています。大手生命保険会社の主力商品を中心とする説明するのに苦労する商品。そして単に「一般的な定期保険」としか説明の仕様のしようがない単純な商品。そのためにこのサイトでの保険商品の説明の内容と深さと字数とに大きな差が生じます。そして説明したくとも資料不足で説明できない商品もあります。また保険料の情報は現在のところ大きく不足しています。今後の課題となっています。不足している点はお詫びします。


 このサイトの資料としては各保険会社の保険商品パンフレット設計書やホームページのほかに、新日本保険新聞社、保険毎日新聞社、保険情報センター、日本実業出版、実業ノ日本社、ダイヤモンド社、リクルートその他の刊行物出版物を参考にさせていただいています。御礼を申し上げます。

2002年9月14日

株式会社バード財産コンサルタンツ
代表取締役・税理士 山浦邦夫


160-0023 東京都新宿区西新宿7−15−8 ニッパンビル3F 
電話 03-5389-0988・FAX 03-5389-0933

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