生存保険(アリコジャパン)の商品概要アリコジャパンの「生存保険」(本名は「高齢者生存保障保険」)は、93年の発売以来、隠れた人気商品として静かに愛され続けています。私も老後資金準備のための商品として以前より注目してきました。2003年1月に、銀行窓販用に「リタイアメント ライフ」が発売されましたが、それはこの「生存保険」のいわば年金版で、基本的な仕組みはほとんど同じです。
長生きするほど受取額が増える!?「生存保険」は"長生きリスク"に備えるための保険で、長生きをするほど満期時に多くの生存保険金が受取れるユニークな商品。保険料のうち積立に回る分は特別勘定で運用され、積立金は特別勘定資産の運用実績に応じて増減。満期時に受け取る生存保険金は、契約時に決められた基本保険金額が最低保証されますが、それだけでなく、「生存保障効果」によってさらなる増額も期待できます。途中で亡くなった場合は、払込み保険料相当額の死亡給付金が支払われます。最低基本保険金額は500万円。
"長生きリスク"に備えるための保険、と前述しましたが、生存保険金の受取方は、一時金だけではなく、年金支払特約(保険料は無料)をつけることで年金としての受取も可能。年金は、確定年金、保証期間付終身年金、保証期間付夫婦年金、定額保証付終身年金の4つから選択できます。
「生存保険」の最大の特徴は「生存保障効果」ですが、この特徴はほかにないこの商品独自のもの。積立金は運用により成果だけでなく、保険期間中に亡くなったり、解約した"消滅契約"から積立金の分配を受けることで、継続する人の契約にプラスαが期待できるというもの。
具体的に加入例を見てみましょう。35歳の女性が、月払2万円、60歳払済、65歳満期で加入した場合、最低保証される保険金額は704万9800円。それに対して、払込保険料の合計は600万円なので、65歳まで生きれば、基本保険金額だけでも悪くないパフォーマンス。さらに生存保障効果で上乗せも期待できます。
契約例 保険料の一例を下記に示します。基本保険金額が最低ラインの500万円の場合です。基本保険金額はすなわち、65歳まで生きた場合の最低保証の生存保険金です。これに生存保障効果によるプラスαが期待できるもの。全期前納払いも可能です。
保険料と最低保証の保険金額(基本保険金額500万円、月払い、65歳払込満了、65歳満期)| 年齢 | 性別 | 保険料 | 払込総額 | 30歳
| 男性 | 0 | 0 | | 女性 | 0 | 0 | 35歳
| 男性 | 12,430 | 4,474,800 | | 女性 | 12,365 | 4,451,400 | 40歳
| 男性 | 15,480 | 4,644,000 | | 女性 | 15,385 | 4,615,500 | 45歳
| 男性 | 20,055 | 4,813,200 | | 女性 | 19,925 | 4,782,000 | 50歳
| 男性 | 27,695 | 4,985,100 | | 女性 | 27,510 | 4,951,800 | 55歳
| 男性 | 42,875 | 5,145,000 | | 女性 | 42,620 | 5,114,400 |
〔コメント〕ひっくり返せば、早く亡くなるとおいしい思いができない商品なので、仮に、私がこの保険に入ったなら、意地でも満期まで長生きしようと思うはず。保険に入ったことで、健康維持に気をつけたりして、長生きするモチベーションアップにもなりそう。その意味でも、この商品を評価したい。ただ、サバイバルゲームのような捉え方をして、ストレスを抱え込むようなタイプの人にはお勧めできない商品。 生存保険金に最低保証がある点も、安心できます。予定利率が史上最低で老後資金の運用先が見当たらない中、この商品は1つの候補になる商品といえそう。何といっても、長寿に自信のある人にとっては魅力的な商品でしょう。途中で亡くなった場合は払込保険料相当額しか受け取れませんが、死亡給付金からは500万円×法定相続人数の控除を受けることができます。
〔総合評価〕(5段階) ☆☆☆☆☆
(保険は通常、「死んだら」とか「入院したら」、「がんになったら」など、マイナスの保険事故を前提とする中、「長生きしたら」たくさんもらえるというのは、勇気がわいてくる商品。ほかに類似商品がないという独自性も評価できます)
2003年3月
ファイナンシャルプランナー、シニアリスクコンサルタント 豊田眞弓
当コラムは、2003年3月現在の情報をもとにしています。 2003年7月販売中止予定
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