Q&A200809 上皮内新生物って?がんの一種?

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Q&A200809 上皮内新生物って?がんの一種?


 

上皮内新生物って?がんの一種?



 がん保険で、診断給付金の対象になるかどうかで注目されているものに「上皮内新生物」「上皮内がん」という言葉がありますが、「上皮内新生物」と「上皮内がん」は同じものを指しているのでしょうか?

 まず、保険会社の約款で一般的に使われ、様々な病気を分類する基準として、「厚生省大臣官房統計情報部編、疾病、傷害および死因統計分類提要」による分類項目があります。これらの分類基準は、1990年に WHO 総会で採択された第 10 回修正(ICD−10、ICDとは世界保健機関(WHO)の国際的な統一基準)から、2006年 1 月のICD−10(2003 年版)準拠を適用することになっています。ICD は、分類項目数が約 14,000 項目にもなりますが、病気、けが、患者の状態、医療行為などの1つ1つを、体系的な基準に従って、それが所属する分類項目に振り分けたものです。

●新生物の定義って?



 この世界保健機関(WHO)の国際的な統一基準(ICD)を見てみますと、新生物という定義の中に非常に多くの項目があることがわかります。大きく分類をしますと、以下のようにコードが付与されています。
<新生物>


 この分類から判断すると、上皮内新生物や良性新生物は、悪性新生物ではないので、がんではないことになります。そして、更に注意したいのは、上皮内新生物の中に上皮内癌という項目があり、上皮内癌は上皮内新生物の一部という分類になっているのです。

●細胞の変化の状態から上皮内新生物



 更に、細胞の変化の状態から、上皮内癌にも至らない軽度のものが軽度異形成、高度なものが高度異形成と言われていますが、上皮内新生物が保険の診断給付金の給付対象となる場合、どこからが該当するのでしょうか?
 アメリカンファミリー生命によると、以下のように高度異形成から、上皮内癌を含めて上皮内新生物として給付の対象としているそうです。

(軽いものから順に) 
  1. 軽度異形成
  2. 中等度異形成
  3. 高度異形成 … 上皮内新生物として給付対象(aflacの場合)
  4. 上皮内癌  … 上皮内新生物として給付対象(aflacの場合)
  5. 悪性新生物 … 癌として給付


 このような判断基準は、保険会社によって詳細は異なっているようです。悪性新生物と上皮内癌が診断給付金の対象になっている商品の場合、上皮内癌の範囲が期待と異なる場合もありうるので、特に注意しておきたい部分といえます。
 そして、これからは、上皮内新生物と上皮内癌とが同じではないことを認識し、がん保険を検討する際には、約款の中で、給付対象がどこまでなのかを必ず担当者に説明してもらうようにすると、安心感が増すのではないでしょうか。

Wealth 吹田朝子 (CFP)



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