商品比較200802 大手生保主力商品比較三井生命

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商品比較200802 大手生保主力商品比較


国内大手生保主力商品仕組み比較

 最近、マスコミの取材などで、カタカナ生保と国内生保の商品を比較して欲しいという要望もありましたが、商品の仕組みがもともと違うので、そのたびに比較が難しいと対応してきました。

 とはいえ、国内大手生保の主力商品も部分的に進化しているので、今回、大手6社の主力商品について、仕組みの違いを中心に整理してみました。HPやコールセンターに確認しながら比較一覧を作成したので、各社の情報開示スタンスもわかり、興味深かったです。

 朝日生命住友生命三井生命明治安田生命第一生命日本生命
商品名保険王ライブワンベクトルXライフアカウントL.A.新「堂堂人生」ニッセイ 生きるチカラEX
保険種類名積立型終身保険・指定契約最低保証利率付3年ごと利率変動型積立保険3年ごと利差配当付利率変動型新積立保険3年ごと利差配当付利率変動型積立終身保険5年ごと配当付更新型終身移行保険定期付き終身保険
仕組み単体の保障の組み合わせ(ユニット化)主契約の保険ファンド(積立金)+特約主契約の新積立保険(積立金)+特約は主契約のアカウント+特約主契約の堂堂ファンド(死亡高度障害の保障に生存給付金があるもの)+その他の特約主契約は、終身保険(10万円等)と一生涯の医療保険をセットした医療終身保険。それに死亡保障などの特約を付加。
主契約の機能利率変動積立型終身保険保険ファンド(積立金)積立金の積立は一生続き、途中で終身保険や年金に移行できる保険料払込期間中は積み立て、払込満了後に終身保険に変わる保険料払込期間中は掛け捨ての死亡保障で、払込満了後に生存給付金をもとに終身保険へ移行終身保険(10万円等)+終身医療保険
(ただし、部分解約は不可)
積立部分または主契約の保障内容病気などの死亡保障=積立金額の1倍、災害死亡1.5倍病気などの死亡保障=積立金額の1倍、災害死亡1.1倍病気などの死亡保障=積立金額の1倍、災害死亡1.1倍病気などの死亡保障=積立金額の1倍、災害死亡1.1倍契約した死亡・高度障害保険金終身の死亡・高度障害保険10万円等と終身保障の入院・ガン入院日額1万円など
積立部分の予定利率1.5%
(最低保証1.5%)
0.5%
(最低保証0.5%)
1.5%
(最低保証1.5%)
1.5%
(最低保証1.5%)
(据え置き利率は
0.5%)
予定利率見直し頻度毎年3年ごと毎年3年ごと更新ごと
積立金(生存給付金)の額、最低水準や引き出し・毎月積立0円でもOK。
・保険料払込満了後、終身保険として存続させるには、死亡保険金額50万円以上必要。
・引出し手数料は減少額の1%
・引出し可能額は契約後の状況しだい
・引出し後の積立金額に対する解約返戻金額は1回分の月払保険料以上必要。
・契約後3年以内の引出しはペナルティあり
・積立金の引出し手数料あり
・最低積立金などの情報開示は少ない
・積立金の残高は最低10万円以上必要。
・引出しの際は所定の手数料が必要。契約から3年ごとの契約応当月は積立金の30%までの引き出しなら手数料ゼロ
・10年ごとに生存給付金受取可能
・据え置けば引出し可能
・据え置かないと買い増しに
保険料調整機能積立金を取り崩して、毎回の払込保険料をコントロールできる   なしなし
HPでの保険料試算モデルプランの試算ができる積立金計算およびモデルプランでの保険料試算ができる試算コーナーはない試算コーナーはない試算コーナーはないモデルプランの試算ができる
HPのわかりやすさ商品の仕組みがわかりにくく、予定利率の開示もない◎設計例、シミュレーション、積立利率などのコーナーがあり、比較的わかりやすいPDFの文章説明が多く、キーワード検索がしにくいPDFの文章説明が多く、キーワード検索がしにくい商品説明がデジタルブックで、必要な箇所を探すのに時間がかかる必要保障などの試算はあるが、予定利率などの説明がない

●ニッセイは定期付終身保険の変形。その他は…?

 まず、アカウント型という積立分を持つ保険は、当時の明治生命が開発し、その後、朝日生命や住友生命、三井生命も各社改良して保険商品に導入してきました。積立金部分はお財布的な要素で、予定利率が途中で見直されつつ積み立てられ、その残高を取り崩せば将来の保険料負担を軽くするという保険料調整機能も持たせられています。

 ところが、多くの方の相談に応じながら驚いたのは、朝日生命の「保険王」では、主契約という仕組みではなく、各保障部分の組み合わせになるため、毎月保険料のうち積立部分がゼロ円でも契約可能という点です。保険料払込満了時に死亡保険金50万円を維持できる水準になければ、一時金として払い戻されて消滅する仕組みです。その他、明治安田生命、住友生命、三井生命でも、積立金部分が十分にない契約事例が多く、保険料調整機能が活かせていないのが残念に思います。

 なお、三井生命の積立金部分(新積立保険)は積立期間が一生になっており、途中で状況に応じて、終身保険や年金へ移行するという仕組みなのは面白いと思いました。積立をし続けるのは不安でしょうが、余裕のあるときに積立金を積み増すなどして、終身保険に移行する時期を早めることも可能なので、資金的に余裕のある人には使いこなせるといえるでしょう。

 予定利率については、住友生命が現在0.5%と他社より低めになっています。

 第一生命の新「堂堂人生」は、払込期間中は、更新型の生存給付金付の定期保険で、その生存給付金の累積から終身保険へ移行するタイプですが、これも通常負担できる保険料の範囲内で、十分な生存給付金がたまらず、納得のいく終身保険金額につながるケースが少ないように思います。残念ながら更新後の保険料負担増を軽くできる商品設計にはなっていないようです。

 日本生命の「生きるチカラEX」は、定期保険特約付終身保険の変形で、主契約がわずかの終身保険(モデルプランでは10万円)と終身医療や終身ガン保険の組み合わせになっています。医療保障を一生確保したいというニーズには合っていますが、この主契約の一部を解約するなどの変更ができないのがネックだと思います。特約は更新型が多いので、保障期間が20年程度の逓減定期保険などを特約として組み合わせられるとより、必要保障額にフィットするのではないでしょうか?

 ちなみに住友生命や明治安田生命は、期間の長い逓減定期保険特約をセットできるようになっています。

●予定利率や積立金に関する情報開示などは住友生命がわかりやすい

 各社のHPなどから、仕組みを整理するのに必要な情報をとってみましたが、HPで、積立金の予定利率や積立金引出しの条件、モデルプランの設計や、保険料シミュレーションが一通り揃っているのは、住友生命でした。

 PDFやデジタルブックでは、パンフレットの表記をそのまま見られるので、契約時の設計書のイメージはしやすいといえますが、契約前に知りたい事柄についてキーワード検索がしにくく、改良の余地があると思います。また、各社とも特約が多いので、詳細は担当者によるコンサルティングが必要な商品ですが、HP上で、モデル的な保障内容について自分の年齢での保険料シミュレーションができることは、やはり必要だと思います。

 保障の組み合わせと途中の見直しがこれらの主力商品の鍵になるので、シンプルなプランのみでも保険料のシミュレーションができることは、契約前のみでなく、契約後のメンテナンスにも重要な情報になるので、ぜひ一層の情報開示が進むことを期待しています。


2008年2月
 ファイナンシャル・プランナー(CFPR)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士 吹田朝子



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