Q&A200403 老後のためには公的年金より個人年金?

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公的年金が期待できない今、老後用に個人年金って入ったほうがいい?

Q&A200403 老後のためには公的年金より個人年金?


Q.公的年金が期待できない今、老後用に個人年金って入ったほうがいい?
A.年金受取額が約束されている個人年金は、貯蓄性が薄いので、焦って入る必要はありません。


最近、冒頭にあげたような相談が増えていますね。確かに、今、公的年金の改正に対する関心度も高く、将来の給付を不安視して、自分で何らかの手立てをしないと…と焦る人が多くなっているようです。

でも、ちょっと待ってください。すぐに簡保や民間の生保で扱っている年金商品に飛びつくのは、得策ではありません。残念ながら、昨今の低金利で、貯蓄性が薄れてきているからです。

どのくらい貯蓄性が薄れているの?


貯蓄性について、具体的に検証するために、以下、かんぽの個人年金保険の例で見てみましょう。

1.「定額型終身年金保険」の例

生きている限り年金が受け取れるという一番オーソドックスな終身年金です。

40歳男性が加入し、60歳まで掛け金を負担し、60歳から生きている限り年金60万円を受け取るプラン(万一、早く亡くなっても60歳から15年間は遺族が年金を受け取れる保証期間付)の場合、毎月の掛け金は、4万9200円になります。

この場合、貯蓄性を判断するために、以下のように、支払総額を計算し、どのくらい長生きして年金を受け取れば、払った分の元をとれるのか、チェックします。

掛け金負担の総額は元が取れるまでの年金受け取り期間は
月4.92万×12×20年=1180.8万1180.8万÷60万=19.68年
つまり、80歳近くまで長生きして元が取れる



なんと、40歳から60歳にかけて20年間、払い込みをしてきても、60歳から約20年近く長生きしてやっと、今までの払い込み分の元が取れる計算です。終身年金なので、長生きすれば、有利にはなりますが、確実に年金を受け取れる保証期間15年分を経過しても、なお元がとれないというのは、とても貯蓄とはいえないように思います。

2.「定期年金保険」の例

こちらは、年金受取期間が、終身ではなく、5年や10年などの一定期間の年金商品です。民間の生保では、確定年金とも言われ、これも非常にメジャーな個人年金です。
50歳男性が加入し、60歳まで10年間掛け金を払い込み、年金は60歳から10年間、毎年60万円を受け取るプランの場合、毎月の掛け金は4万6080円。



掛け金負担の総額は?年金受け取り総額は?平均利回りは?
月4.608万×12×10年=552.96万60万×10年間=600万約1%


年金の受け取りは、本人の生死に関係なく確実になされるので、利回りで換算すると、おおよそ1%に相当します。今の預貯金の金利に比べればいいと思う方もおられるでしょうが、今後20年間にわたり、この金利水準で固定されてしまうということは、慎重に判断しないといけません。運用が予定よりも良くなれば、配当もでるかもしれませんが、最近の傾向では、保険会社や民営化を考える簡保の場合も、配当で還元するより内部留保をためていく傾向が強くなっているといえるでしょう。

いかがでしょうか?既存の年金商品に飛びつく前に、ご自身でいろいろな金融商品を組み合わせて、自分だけの年金組み合わせパッケージを考えるのも手ではないでしょうか?

2004年3月

(マネーカウンセリングネットWealth CFPR 吹田朝子)




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