
「ユニバーサル」は「自在の」という意味で、契約後も自在に保障内容を変更できるという点が強調されています。アリコジャパンは、2003年10月にこの商品を発売していますが、既に大手生保を中心に主力商品となっている自由設計型(アカウント型)保険とどう違うのか、使える商品なのかどうかを検証してみたいと思います。
<アリコのISユニバーサル保険とアカウント型の違い>
アリコのISユニバーサル保険 | アカウント型 | |
特徴 |
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主契約の積立分 |
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死亡保障額 |
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保険料 |
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上記のように、アカウント型保険は、将来、終身保険部分へ変わる「利率変動型積立終身保険(積立部分・アカウントと呼ばれる)」と、保障の部分として従来の定期保険特約や入院特約などが組み合わせられた商品で、積み木方式で保障を積み上げていく「定期付き終身保険」の変形タイプといえます。
今までも保険見直し相談で、多くのお客様のアカウント型の契約内容変更にトライしてきましたが、最低限維持しなければいけない保障額の壁にぶつかったり、積立金部分を一定水準以下に減らすことができなかったりと、苦戦するケースも多く、自由度は意外と低いと感じています。
また、アリコジャパンのユニバーサル保険(正式名称:積立利率変動型保障期間自由設計保険)は、主契約の予定利率が変動する(最低保証がある)点はアカウント型と似ています。しかし、大きく違うのは、保険料と死亡保障額を契約者が決めることで、保険期間が自由に変更できるという点です。契約時点で定期保険にするか、終身保険にするか決められない場合は、とりあえず、必要な保障額を可能な保険料で契約し、所定金額以上の保険料にして保険期間を終身にすることもできる、という使い方もあるでしょう。
確かに保障の期間が変更可能という点は、今までの保険商品の中では画期的で、優柔不断な顧客には便利かもしれません。でも、終身保険を必要としているのか否か、目的が曖昧になりがちです。目的が明確でないと、私たちはとかくお金の管理が非常にルーズになってしまうので、やはり必要な保障額と保障期間を割安な手段で確保するというオーソドックスな考え方が安心を確保するには適切なように思います。
(2)保障内容の変更については、相変わらず制約がある
従来のアカウント型と同様、保障額の増額には告知などの審査が必要で、かつ最低保険金は300万円となっています。
こうした保障額の増額の手続きについて、私は、従来の契約の規定を残すよりも、一定金額までは無審査で増額できるという「保険金買増特約」(他社で適用あり、その分若干の保険料負担もあり)を活用して、その範囲内で自由に本人が保障額を変更できるシステムにしたほうが使いやすいのではないかと思います。
(3)単品の定期保険と別の運用商品とを組み合わせる場合とどっちが効率的で管理しやすい?
多くの顧客にとって、死亡保障を比較的低いコストで確保し、老後などに向けて資産形成をすることは大きな関心事でしょう。ユニバーサル保険は、1つの選択肢が登場したという点では非常に興味深く思います。
ただ、私たち顧客の選択肢としては、1年更新の定期保険商品とその他の貯蓄や投資商品とを組み合わせることも可能です。目的を明確にし、効率的で管理しやすいほうほうはどれか、顧客の習慣や価値観に合わせて検討していくことが必要だと思います。
最後に、実は、ユニバーサル保険は、米国で普及してきた商品なのですが、米国でも発売直後は、消費者や保険代理店にとってメリットがあるのか疑問視されており、伝統的な固定的な保険料の組み合わせで十分プランニングできるという意見も多かったそうです。しかし、1980年代初期から米国の高金利という経済の流れに乗って、予定利率の最低保証が4〜5%になって、急にユニバーサル保険がシェアを伸ばしたのです。日本でも予定利率が高くならないとブレイクしないかもしれませんね。
自在性といっても、増額には制約がある点や、保障や運用を目的別に管理しにくいという点で、あまり高い評価になりませんでした。
でも、主契約の保険料払込を停止したり再開できるという意味では、アカウント型より比較的保険料の自在性が高まっていると思います。今後の商品開発に期待したいですね。
ファイナンシャル・プランナー(CFP®)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士 吹田朝子
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