Q&A200309 払済保険への変更

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Q&A200309 払済保険への変更


Q&A.保険見直しで役立つ[払済保険]への変更って何?


既契約を整理したい場合、普通は真っ先に「解約」が頭に浮かぶのではないでしょうか?でも、その契約が貯蓄性を兼ねている場合に、よく使える見直し方法があります。それは、「払済保険」への変更です。私も相談に来られたお客様に頻繁にこの説明をします。

払済保険って?

まず、「払済」とあるので、保険料の払込が変更後は一切いらないということを意味します。なので、契約の途中で払済保険へ変更したら、今まで負担していた保険料は丸々浮くことになります。まさに、保険料の節約には打ってつけの解決策ですよね!。

でも、これは、あくまで契約の変更であり、解約ではありません。解約返戻金は手にせずに、そのまま保険会社内で運用などをしてもらう制度です。つまり、変更時点の解約返戻金を原資として、保障期間は変えずに、特約などは自動的に消えてベースとなる主契約(終身保険や個人年金、養老保険)だけが残ります。(簡保の特別養老保険のように養老保険と定期保険のセットが主契約となっている場合は、養老保険のみに変更されます。)

保険料の払込を途中でやめる分、死亡保障額は少なくなることが多いようですが、解約返戻金が貯まっていて、掛け捨ての定期特約などが多かった場合は、主契約部分の保障が逆に増えることもあります。

例えばこんなケース

具体的に払済保険へ変更した事例を2つ紹介しましょう。
1.養老保険(H1年契約、期間20年、死亡保障=満期金350万円、予定利率5.5%)を払済へ変更したケース

家計の負担を軽くするために、契約して5年後に払済に変更した際、その時点の解約返戻金は約47万円。払済保険へ変更後の保障額は、死亡保障=満期金が108.77万円に。それまでの保険料負担合計が約59万円だったので、解約すると元本割れだが、満期まで待てば、2倍近くに増えることになる。

2.定期付き終身保険(H3年契約、主契約の終身保険部分200万円、定期保険特約1800万円など、予定利率5.5%)

契約して12年後に払済へ変更。途中で減額して契約でもあり、解約返戻金は51万円相当だった。これを払済へ変更した結果、定期保険特約などはなくなり、払込を以後一切しないのに、主契約の終身保険部分がなんと245万円に増額となる。

予定利率の高い契約などには特に有効だが、注意点も

ここで紹介した契約は、すべて予定利率が非常に高い、いわゆるお宝保険です。払済保険は、契約の変更にすぎないので、予定利率は引き継がれるというのが原則です(保険会社によって扱いが異なるケースも)。よって、保険は見直したいが、いい時期の契約は活かしたいというときに、この方法はとても有効といえます。

ただし、解約返戻金が所定の金額以上ないと変更できないなど、保険会社によって取扱いが異なるので、あらかじめ確認してくださいね。また、払済保険への変更によって、入院特約なども消えてしまうので、別途、必要な医療保障が確保されていることを確認してから、払済保険への変更手続きをとりましょう。

この制度は、保険会社を問わず、契約変更システムとして使える方法なので、知っておくと、役に立つ方法ではないかと思います。

2003年9月
(ファイナンシャル・プランナーCFP 吹田朝子)



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