| 「当時の松井証券は、歩合営業が主流で、利益の大半を歩合外務員が稼ぎ出していた。社長の仕事といえば、彼らの管理と同業社長連中との付き合い。証券業界は大蔵省による免許制、業者の生殺与奪の権利は大蔵省が握っていた。天下りと引き換えに業界は撤密に保護され、業者は大蔵省の顔色のみを覗っていた。「昔陸軍、今大蔵省」が武の口癖だった。「生き馬の目を抜く」はあくまで社内兢争。差別化要素は規模であり、法定手数料で価格競争もない。峻烈な国際競争を強いられていた海運業界とは全く違う世界であった。武の「つまんないよ」はそういう意味だった。道夫は入社して仰天した。何もしなくても、お金が天から降ってくる。業界全体がバブルの宴に酔いしれていた。証券会社の新入社員ボーナスが、その親より多かった時代である。」 (日経ヴェリタス2008.4.13.松井証券の広告より) |
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