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医療保険の原価率…払った掛け金と保険金給付金との関係
かつて定期保険(死亡保障)の原価率を算出しました。
■生命保険の原価率…払った掛け金と死亡保険金との関係
10年満期の定期保険について、掛け金の安い通販商品で試算したら、原価率は30歳で45%、40歳63%、50歳77%でした。対面販売商品で30歳ならば原価率は30%台かもしれません。
| | 定期保険 | ---- |
| 30歳 | 45 | ---- |
| 40歳 | 63 | ---- |
| 50歳 | 77 | ---- |
死亡保障は年齢別死亡率から容易に原価を計算できますが、医療保険は計算困難でした。
医療保険の原価率の公表
平成18年度から各保険会社が一定の数値公表をはじめました。医療保険等で、一年間に保険会社が受け取った掛け金のうちで、契約者に保険金や給付金として支払った金額の割合をパーセントで公表するようになりました。
| | 医療保険 | ガン保険 |
| 日本生命 | 36.0 | 34.5 |
| 第一生命 | 31.8 | 40.4 |
| 明治安田生命 | 38.3 | 36.4 |
| 住友生命 | 32.9 | 37.7 |
| アフラック | 22.9 | 52.7 |
| アリコジャパン | 20.7 | 49.9 |
日本生命なら1年間に医療保険の掛け金を契約者から100受け取って、うち36を入院や手術の保険金等として支払いました(支払いは保険金等支払いのための社内経費を含んだ金額)。
この36%が日本生命の医療保険の原価ともいえます。ただし日本生命の医療保険すべてが1年ごと終了の掛け捨て医療保険ならば確かにそのまま原価ですが、実際はそんな単純なものではなく複雑なものばかりです。
終身保障の医療保険だとずっと後になりドンと保険金支払いがでますが最初ではわずかです。
アヒルのCMで有名なアフラックの医療保険は多くが終身保障で、ここ数年に販売急増したものです。そのために現在は掛け金をたくさん受取れますが保険金の支払いはわずかなはず。だから数字が低いのでしょう。
一方でこのアフラックはずっと昔にガン保険を大量販売してきました。契約時は健康体でガンでないはずですが、20年30年と年数が経過するとガン保険金の支払いは確実に増加します。
だから現在でのアフラックのガン保険の数値は他社に比べ高いのかもしれません。また満期金がある商品なら貯蓄部分がグンと大きくなるので原価率もグンと高くなります。
ザックリ見て医療保険の原価率は30%台、ガン保険では40%台といったところでしょうか。
死亡保障と医療保障の違い
何千万円の高額死亡保障は子育て家庭に必須です。ただ何千万円の預金があれば不要なのですが、一般家庭にそれはありません。掛け金が高くとも生命保険で担保せざるをえません。
医療保険は違います。最近流行の商品は入院限度60日医療保険。入院日額1万円なら最大60万円、手術給付を加えても最大100万円ほど。簡単な入院なら10-30万円ぐらい。100万円の予備預金があればこの医療保険は不要です(逆になければ必要?)。
予備の預金があれば原価率3割とか4割の商品(つまり過半が保険会社の経費に消える商品)より貯蓄がいいかもしれません。
医療保険が本当に必要なのは超長期の入院時のはずです。
「入院のほとんどが60日以内で済む」として、掛け金が安いかわりに最大60日しか入院給付金がない医療保険が増えました。
筆者は骨折で60日入院のつらい体験があります。病院にはもっと長い人がゴロゴロいました。
生活が資金的に極めて苦しくなるのは、例外的な60日超の超長期入院のはずです。そもそも保険は「まさか」のためのものではなかったでしょうか。
筆者なら入院1日目からの保障なんて不要。入院60日までも保障なし(そのかわり掛け金は激安)で61日目から無制限に保障される商品なんていいですね。
損害保険会社の原価率は
損保各社は傷害保険の内訳項目としての公表で、生保各社とは単純に比較できないようです。
| | 医療保険 | ガン保険 |
| 東京海上日動 | 39.0 | 69.3 |
| 損保ジャパン | 45.4 | 39.9 |
| 三井住友海上 | 49.8 | 58.1 |
■生保28社の医療保険の原価率表
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