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変額年金保険への積立ルールが変わって変額保険は販売中止
変額年金保険への積立ルールが変わって変額保険は販売中止
魅力的な変額年金
銀行が変額年金を売りまくりました。一時払い1000万円ならば銀行が受ける販売手数料は50万円近く。銀行は定期預金を解約させても変額年金を売ります。
変額年金は株式投信に投資できるリスク商品なのに、多くの商品は死亡時には当初払込額が保険金として最低保証されます。
銀行にも顧客にも、魅力的な商品。売れないはずありません。
その魅力のリスク負担をしているのは生命保険会社です。
保険会社のリスクと懐事情
「株が暴落したらどうなる?」とのリスクを考えて商品開発をしたはずです。顧客が死亡せずとも一定期間経過後には年金として顧客の投資失敗額を保険会社が補填するという、向こう見ずな保険会社まであります。
保険会社にとって変額年金は売れば売るほど苦しくなる商品です。銀行が1000万円販売すれば手数料50万円を即座に銀行に払います。しかし顧客から直接受取る保険関係費用は20万円程度です。3年でやっと回収です。
販売時に一気に手数料支出が生じ、時間をかけて回収します。
変額年金の積極販売したのは、新進気鋭のカタカナ名の生保会社が主体でした。販売すればするほど短期的には資金的に苦しくなり親会社等から資金援助を得たところも多いのです。
日本の大手生保は商品設計も販売手法も比較的おとなしかったようです。
変額年金の積立ルール改正
この危なっかしい現状に金融庁は、保険会社の責任準備金積立ルールを定める保険業法施行規則第68条を改正しました。
将来の支払いにつき最低保証額の定めのある変額年金を販売すればその保証に見合う積立を保険会社は求められます。
何とこれまでは変額でありさえすれば積立不要だったのです。
これまでの規則に悪乗りして、積立を検討しなかった保険会社があるのなら、その保険会社は無責任というべきでしょう。
もっともいくら積み立てればいいかの計算が難しいというのも事実です。
変額年金は顧客が運用対象を選びます。顧客が株式運用を選ぶか債券運用を選ぶか分りません。顧客が運用に成功すれば保険会社にリスクはありませんが、運用失敗なら最低保証リスクが保険会社に生じます。
そのような商品のリスクを計算していくら積み立てればいいのか定めるのは難しい問題です。金融工学によりそれなりの積立必要額を定めたようですが。
このルール改正により一部商品は販売抑制や商品変更になりそうです。そうしないと保険会社は多大な積立を強いられて、赤字になったり、またソルベンシーマージン比率が下がったりで、信用を失うからです。
変額終身保険の販売中止
あおりを食ったのが変額年金でなく変額保険です。当初は「変額年金保険」規制への議論でした。しかし結果は「変額年金保険等」規制となり「等」として変額保険が規制されました。
変額保険はバブル時に社会問題化しましたが、現在は「安い保険」として定着しています。
30歳契約60歳払込満了500万円の定額の終身保険の保険料月額は10,000円台が多いところ、変額終身保険なら5,000円台。
保障だけを考えれば激安商品です。低金利下でも保険会社が予定利率4.5%等で運用できるとして計算してきたからです。
これは先発外資等の中堅カタカナ名の生保会社が販売しました。従来の漢字名の生保はほとんど販売していません。
変額終身保険についてもルール改正で積立が強制されます。
その結果、多くは3月限り販売中止や予定利率引き下げ(つまり値上げ)になります。
保険会社のリスク管理は
常識外リスク負担や4.5%運用を前提の保険料設定。これ程までのバーゲン商品なら誰が売っても保険は売れます。
さて保険会社はどのくらいのリスクを負ったのでしょうか。
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