借金自殺時代…ローン破綻で「死なないため」のアドバイス

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借金自殺時代…ローン破綻で「死なないため」のアドバイス


借金自殺時代…ローン破綻で「死なないため」のアドバイス
バードレポート第272号1999年9月20日

「借金なんかで死なないで」

厚生省の人口統計で98年の男性自殺者は2万2千人で前年比4割増。特にリストラに直面の50歳代は6千人で前年比54%増。警視庁統計では負債失業等の経済・生活問題を苦にした自殺は前年比7割増です。(日経99.8.7)

5年間だけは特に返済額が少なく、6年目からの返済額倍増もある住宅金融公庫「ゆとり償還」ローンは93年94年でした。地獄の6年目に突入しています。

93年といえば既に雇用不安もニュースになりマンション価格も急落です。そんな時期に「住宅政策」としてではなく「景気対策」として「ゆとり償還」を建設省は始めたのです。この無謀なローン制度はどれ程の人を苦しませ、どれ程の人を死に追いやるでしょうか。

エイズ薬害で厚生省は陳謝しました。しかし、残念ながらこちらの体質はいまだ変わっていません。現在も住宅ローン減税による「景気対策」続行中で、自殺予備軍拡大中です。

景気回復のニュースを目にしますが、「雇用なき景気回復」「リストラによる景気回復」です。

こんな時代にぎりぎりのローンを抱えてもいいのはリストラ・賃下げ・収入ダウンにならないという自信のある方だけです。

自殺しないための「順番」

たとえ返済不可能の借金でも真面目な人ほどとことん無理して必死になって返済を続けます。

孫の預金までも解約し、返済を続けた方がいます。奥さんの実家を担保に加え、連帯保証人にまでした方がいます。友人仕事仲間への小口の支払いもせずに借金返済をした方がいます。

そこまでやっても最終的に返済できなくなれば終わりです。例えば自己破産でしょう。

しかし無理して返済した人には更にひどい地獄が待ってます。

食べなくてはいけません。孫の預金まで返済にあて一文無になり、生活をどうするのですか。破産するにもお金が必要です。

最後に頼りになるのは親戚です。実家まで破産の巻き添えにしたらだれも助けてくれません。

一度は破産しても立ち直らなくてはいけません。身近な友人や仕事仲間に不義理をしたなら、立ち直ることもできません。

破綻を意識したならば、迷惑をかけない順番・大切にする順番を決めましょう。

一番目は家族と親戚。苦しい時に生きるための同志であり、最大の応援団です。一番大切に。

二番目は、友人や仕事仲間。破綻後の再起に手を貸してくれる応援団。迷惑をかけぬように。

公的資金と低金利で守られる金融機関は最後でいいでしょう。

返済条件変更の相談にのってくれない金融機関でも返済を止めれば真っ当な対応が期待できます。(ただし危ないマチ金等は無理しても第1順位で返済を)

これが借金で自殺しないための順番です。そして必要不可欠なのが「見栄」を捨てる勇気です。

手元資金を厚くする時代

一部ファイナンシャルプランナーはいまだに預金取崩での住宅ローン「一部繰上げ返済」を勧めます。

余程の自信がない限りそんな愚かなことをしてはいけません。

虎の子定期預金の取崩しでローン一部繰上げ返済すれば、返済額の総額は確かに激減します。数字上で有利なのは事実です。

しかし虎の子預金がなくなったときに、リストラ・賃下げ・失業となったなら、一体どうするのでしょうか。即座に日々の生活に事欠くことになります。余裕金は必要です。

虎の子預金があれば、無収入でもしばらくは食べつなげます。苦しくなればローン返済を止めます。すぐ退去ということもなく、落ち着いたら返済すればいいのですし、競売になったとしてもそれまではタダで住めます。

無理な繰上げ返済の直後にリストラ直撃なら、即座に地獄の1丁目です。今は手元資金を厚くする時代です。こんな時代に繰上げ返済をしてよいのも今後の収入に不安のない人だけです。

目先の数字ばかりでなく時代の置れた状況を意識しましょう。




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