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商品比較 検証・定期VS終身 byしごとにん(62)
検証・定期タイプ+積み立て VS 終身タイプ
「(前略)・・・医療保険にずっと頼るのでなく、貯蓄が十分になるまでと考えるのが上手な利用法だ。(中略)定期タイプの割安な保険を用い、できるだけ早く貯蓄を積み上げ、保険から“卒業”すればよい。(攻略)」
上記は09年4月に経済専門誌にて保険の特集記事があり、医療保険についてのあるFPのアドバイスです。
メジャーな経済誌ですので読んだ方も多いと思いますが、上記のように死亡保障についても「貯蓄を積み上げるまで割安のせいぜい10年の定期保険を用いて、その分貯蓄を増やせばいい」と言い切っています。
つまり現金が最強であり、貯蓄が思うようにできれば万全であることは否定できません。
しかし、それがままならないことがほとんどで、そのための保障が必要という側面もあります。
そこで今回は「割安の定期保障を用いて貯蓄を積み上げる」を検証します。
定期タイプ+貯蓄 VS 終身タイプ
医療保障を中心に検証してみます。
まずは10年定期タイプを活用して、終身タイプで支払うはずの保険料の差額を積み立てるパターンと、最強といわれる40歳からの共済(ここでは千葉県民共済)と終身タイプを比較します。
10年定期の医療保険に加入して終身タイプとの差額を積み立てる、というのはご覧の通り25万円程度で超人的な運用で複利2%で運用しても約27万円にしかなりません。(表@参照)

更新して継続すると保険料はアップしますので終身タイプとの差額は減少して、60歳時点で約38万円、運用益をプラスしても約40万円です。
60歳以降の医療保障が40万円程度で賄えるのであれば問題ないのですが、いかがでしょうか。
県民共済との比較はどうでしょうか。
相対的に保険料が割安となる40歳からフルに保障が得られる60歳まで、共済を利用して、終身医療のEVERに終身保険の特約200万円を付加したものと比較してみました。(表A参照)

共済には普通死亡(病気による死亡)保障が800万円付加されています。
しかし、金額は極めて中途半端で他で掛け捨てとなる保障に加入しなければなりません。
それでも単身者であれば大きな保障は不要なので、単身者でも必要と思われる終身保険(ここでは終身特約)と終身医療保険をセットしたものと比較しております。
保障内容についてはどちらもメリット、デメリットがありますが、共済については初期入院がなく日額が9000円(疾病入院の場合)で、手術給付金もないのですので、60日以内の手術を伴う入院があった場合の手取りにかなりの差がでます。
初期入院と手術給付を付加するには、特約で毎月の掛金に1000円プラス必要があり、付加した場合、表にある20年間の積立金が94万円から24万円が差し引かれて70万円となります。
60歳以降の推移を検証
共済の場合、60歳以降の保障の内容は劣化していきますので、保障は60歳で解約して、掛金分4000円を80歳まで毎月積み立てるとして試算しました。

結論としては、40歳から60歳までの積み立て94万円をもとに、さらに毎月4000円づつ積み立てをした場合、お葬式代200万円を確保すると考えると60歳から80歳までの20年間で医療費として86万円使えることになります。
これで充分なのか、心もとないのか・・・意見が分かれるかもしれません。
しかしながら、これは机上のシミュレーションです。
現実的に保障を目的として40歳から60歳まで約4000円、その後8000円を毎月滞りなく積み立てられる人が何人いるでしょうか?
現実的に考えてほぼいないように思えます。
もし可能であれば、悪くないプランニングであると思います。
60歳以降、早期に亡くなってしまったら医療のコストは少ないので、お葬式代はある程度確保できますし、長生きであればその分積み立てられますので医療コストが多少嵩んでもお葬式代は残りそうですが、強靭な意志を持った極一部の人に限られると思います。
現金がある程度溜まったら、車の買い替え、お家のリフォームなど他の目的に使う誘惑はたくさんあります。
保険の意義としては、目的が明確で且つ限定されているところにあります。
逆に言えば現金に比べて柔軟性に欠けるわけですが、だからこそ目的が果たせるわけです。
すべて保険で賄うことを推奨はしませんし、合理的ではありませんが、積み立てて貯蓄ができる前提でプランニングするのは危険であると思います。
現金を積み立てることと、保険料を支払い続けることは同じではありません。
貯蓄とは別の「生命保険というポケット」に一生涯保障を得られる権利を積み立てることは不合理ではないと考えますがいかがでしょうか。
2009年5月
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